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施設(せせつ、, プラジュニャプティ、, パンニャッティ)とは、仏教で「仮の指定・設定」といった原義の語であり、「概念」を意味する語。仮設・仮説(けせつ)、説仮(せつけ)、仮名(けみょう)等とも。 下述するように、仏教では、ギリシア哲学(例えば、プラトンの『クラテュロス』の議論や、ユークリッドの『原論』における定義のあり方など)にも見られるように、言葉や概念は、社会的・世俗的な約束事として、仮に設定しているものに過ぎないという発想が、少なくとも部派仏教の段階では既に確立していた。そしてこれは、「二諦論」における片方の「世俗諦」(世俗・人間社会の真理)とも結合したものでもあり、仏教が主張する「世界の実相」としての「勝義諦」(真諦)と、対を成すものでもあった。 ==歴史== ===部派仏教=== 説一切有部の初期の論書(アビダルマ)である『六足論』の中には、概念説明論としての『施設論』(せせつろん、, プラジュニャプティ・シャーストラ)がある〔大正蔵No1538〕。 分別説部、すなわち南伝上座部仏教に伝承される『パーリ語仏典』の論蔵にも、概念説明論としての『人施設論』(じんせせつろん、, プッガラ・パンニャッティ)が含まれている〔南伝蔵47巻〕。 また、大衆部から分岐した部派の中には、その名もずばり「説仮部」(せつけぶ、, プラジュニャプティヴァーダ)という部派がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「施設 (仏教用語)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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